CentOS 8 でPostfix構築

検証で通知メールなどのメール送信テストを実施することがあります。

その時にわざわざ Exchange Server を構築するのは面倒なので、Postfixを利用しています。


今回は Postfix でメールを受信するまでの備忘録です。


1.Postfix 構築

1.Postfix をインストールします。
 (最近になって yum の後継の dnf コマンドを知ったので使ってみました)

[root@cent01 ~]# dnf install postfix


2.インストールが完了したら設定ファイルを修正します。

[root@cent01 ~]# vi /etc/postfix/main.cf

main.cf の修正箇所

#PostfixのFQDNを設定
myhostname = postfix.intra.lig-log.com

#ドメイン名を設定
mydomain = intra.lig-log.com
myorigin = $mydomain

#全てのインターフェースでメールを受信
inet_interfaces = all

#宛先にドメインを追加
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain

#メールボックス形式を設定
home_mailbox = Maildir/

※メールボックス形式について
 mbox形式は /var/spool/mail の1ファイルに全てのメールを保管する(既定)
 Maildir形式はホームディレクトリ配下に1メール1ファイルとして保管する


3.Postfixを起動します。

[root@cent01 ~]# systemctl start postfix
[root@cent01 ~]# systemctl enable postfix



2.メール受信ユーザー作成

次にメールを受信するユーザーを作成します。

ユーザー名とパスワードは適宜変更してください。

[root@cent01 ~]# useradd -p password testuser



3.メール送信テスト

実際にテストユーザーに対してメールを送信してみます。

今回はローカルホストからメールを送信します。


1.メールを送信するmailコマンドを利用するために mailx をインストールします。

[root@cent01 ~]# dnf install mailx


2.テストユーザーにメールを送信します。

[root@cent01 ~]# echo “<本文>” | mail -s “<件名>” -r from@test.local testuser@intra.lig-log.com


メール送信時に下記の警告が表示された場合、「inet_interfaces」の設定が重複してるので、main.cf を見直してください。

send-mail: warning: /etc/postfix/main.cf, line 139: overriding earlier entry: inet_interfaces=all
postdrop: warning: /etc/postfix/main.cf, line 139: overriding earlier entry: inet_interfaces=all



4.メール受信確認

最後に正常にメールが受信されていることを確認します。


1.受信メールはユーザーのホームディレクトリ配下にあります。

[root@cent01 ~]# cd /home/testuser/Maildir/new
[root@cent01 ~]# ll
-rw——- 1 testuser testuser 529 5月 26 11:02 1590505355.Vfd00I329eM135979.cent01.intra.lig-log.com


2.メールの中身を確認します。

[root@cent01 ~]# cat <メールファイル>
Return-Path: from@test.local
X-Original-To: testuser@intra.lig-log.com
Delivered-To: testuser@intra.lig-log.com
Received: by cent01.intra.lig-log.com (Postfix, from userid 0)
id 10AC33290; Tue, 26 May 2020 11:02:16 -0400 (EDT)
Date: Tue, 26 May 2020 11:02:16 -0400
From: from@test.local
To: testuser@intra.lig-log.com
Subject: TEST
Message-ID: <5ecd2f78.6ESDbTIlBhu3LqNP%from@test.local>
User-Agent: Heirloom mailx 12.5 7/5/10
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=us-ascii
Content-Transfer-Encoding: 7bit

test


これでメールサーバーの準備が完了しました。

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