Exchange Onlineのメールボックスは、Exchange Online PowerShellで取得することが出来ます。
CSVファイルにエクスポートしたり、必要なパラメーターのみを取得する場合に便利です。
また、PowerShellでしか取得出来ないパラメーターもあります。
今回はPowerShellでExchange Onlineのメールボックスを取得する方法を紹介します。
1.メールボックス(ユーザー、共有)
メールボックスには、下記の2つのメールボックスがあります。
- ユーザーメールボックス
- 共有メールボックス
1.1.ユーザーメールボックスと共有メールボックス
下記コマンドでオプションを指定しないと、ユーザーメールボックスと共有メールボックスを取得出来ます。
Get-Mailbox
メールボックス数が多い場合は、下記のコマンドを実行します。
Get-Mailbox -ResultSize Unlimited
1.2.ユーザーメールボックスのみ
ユーザーメールボックスのみを取得する場合は「RecipientTypeDetails」オプションを指定します。
Get-Mailbox -RecipientTypeDetails Usermailbox
1.3.共有メールボックスのみ
共有メールボックスのみを取得する場合は下記の通り指定します。
Get-Mailbox -RecipientTypeDetails SharedMailbox
1.4.アーカイブが有効なメールボックス
アーカイブが有効になっているメールボックスのみを取得する場合は、「Archive」オプションを指定します。
Get-Mailbox -Archive
「RecipientTypeDetails」オプションと併用も可能です。
Get-Mailbox -RecipientTypeDetails Usermailbox -Archive
2.グループメールボックス
Microsoft 365グループのメールボックスを取得する場合は、「GroupMailbox」オプションを指定します。
Get-Mailbox -GroupMailbox
3.メールボックス検索
メールボックスを検索する場合は、「Anr」オプションを指定します。
検索対象の属性は下記の通りです。
- CommonName (CN)
- DisplayName
- FirstName
- LastName
- Alias
Get-Mailbox -Anr <検索文字列>
4.復元可能な削除済みメールボックス
復元可能な削除済みメールボックスとは、メールボックスを削除した後、完全に削除される30日間までの状態のメールボックスです。
復元可能な削除済みメールボックスを取得する場合は、「SoftDeletedMailbox」オプションを指定します。
Get-Mailbox -SoftDeletedMailbox
5.非アクティブなメールボックス
非アクティブなメールボックスとは、訴訟ホールドや保持ポリシーが適用されているメールボックスを削除した状態のメールボックスです。
非アクティブなメールボックスのみを取得する場合は、「InactiveMailboxOnly」オプションを指定します。
Get-Mailbox -InactiveMailboxOnly
通常のメールボックスも含めて取得する場合は、「IncludeInactiveMailbox」オプションを指定します。
Get-Mailbox -IncludeInactiveMailbox
6.メールボックスのエクスポート
取得したメールボックスをCSVファイルにエクスポートします。
Getコマンドと出力対象オブジェクトは任意のものを利用してください。
Get-Mailbox | Select-Object Name,UserPrincipalName,EmailAddresses | Export-Csv C:\Work\Mailbox.csv -Encoding default -NoTypeInformation
特定のメールボックス情報のみをエクスポートする場合は、CSV形式のリストをインポートして取得します。
Import-Csv “C:\work\UPN.csv” | ForEach-Object {Get-Mailbox $_.UserPrincipalName} | Select-Object Name,UserPrincipalName,EmailAddresses | Export-Csv C:\Work\Mailbox.csv -Encoding default -NoTypeInformation
PowerShellでExchange Onlineのメールボックスを取得する方法は以上です。
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