CNAMEを利用してWindows 10をIntuneに登録する

Intuneへのデバイス登録はOSごとに方法が異なります。


Windows 10をIntuneに登録する方法は主に下記の2通りあります。

※他にもありますが、簡単に出来るのは下記2通りです

  • 自動登録
  • CNAME登録


自動登録とはAzure ADにデバイスが登録されたタイミングで、Intuneにもデバイスが登録される機能です。


自動登録をするには下記の設定が必要です。



便利な機能ですが、Azure ADに未登録であること、Azure AD Premiumのライセンスが必要です。


そのため、既にAzure ADに登録済みで追加でIntuneにだけ登録したい、もしくはAzure AD Premiumのライセンスを持っていない場合、CNAMEによる登録がおすすめです。


1.CNAMEの準備

CNAMEによる登録を利用するためには、当たり前ですが事前にDNSへ登録する必要があります。

1.1.CNAME登録

Microsoftから公開されている下記のCNAMEレコードをドメインを管理しているDNSサーバーに追加する必要があります。

Typeホスト名指定先TTL
CNAMEEnterpriseEnrollment.<your-domain>EnterpriseEnrollment-s.manage.microsoft.com1時間
CNAMEEnterpriseRegistration.<your-domain>EnterpriseRegistration.windows.net1時間

(参考)Azure AD Premium なしで Windows 登録を簡略化する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/mem/intune/enrollment/windows-enroll#enable-windows-enrollment-without-azure-ad-premium


私の環境ではXSERVERに下記の通り登録しました。




1.2.CNAME検証

CNAMEの登録が完了したら正常に登録されているか確認します。


1.Microsoft Endpoint Manager管理センターを開きます。


2.「デバイス」-「デバイスの登録」をクリックします。




3.「Windows登録」-「CNAME検証」をクリックします。




4.ドメイン名を入力し、「テスト」をクリックします。

「<ドメイン名>のCNAMEは正しく構成されています。」と表示されれば問題ありません。





2.Windows 10をIntuneに登録する

CNAME検証が完了したら実際にIntuneに登録してみます。


1.「設定」-「アカウント」-「職場または学校にアクセスする」-「デバイス管理のみに登録する」をクリックします。




2.Azure ADのアカウントを入力し、「次へ」をクリックします。




3.パスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。




4.下記の画面が表示されたら「OK」をクリックします。




5.「MDMに登録済み」と表示されていることを確認し、「情報」をクリックします。

 ※Azure ADへの登録状況によって表示が少し異なります




6.正常に同期されていることを確認します。




7.Intuneに登録されていることを確認します。





補足

Intune登録時に下記のエラーが表示された場合、Windows 10のバージョンが古い、もしくはIntune登録制限に引っかかっている可能性があります。

  • エラーメッセージ:組織がこのバージョンのWindowsをサポートしていません。
  • エラーコード:0x80180014


下記はIntune登録制限で個人所有のWindowsがブロックされている例です。



Intuneの登録制限については下記をご覧ください。
Intuneへのデバイス登録を制限する


以上でCNAMEを利用したWindows 10のIntune登録は完了です。

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